人がまばらな早めの時間帯に満開の桜を楽しもうと哲学の道を散歩した。白い桜の花ってあるんですね、初めてみた。花びらの白と芽吹いたばかりの緑と空の青の透明な色合いが感激だった。一見同じように見える桜も一つ一つの木ごとに個性があって、花のつき方がぼんぼりのようだったり花びらの大きさやひらひら具合、お隣同士の木でも葉の有無や色が違っていたり、興味深い。下を流れる疎水の音とかそこにはらはら流れる花びら、桜の様子を話しかけながら犬と散歩するおばあちゃん等々、人の賑わいが過ぎていたらきっと気付けなかった。今年最高の花見ができた。満足です。カメラを持っていかなかったことをとても後悔した。
夕方、ベランダから見える夕日がキレイだったので写真に撮ってみたら夕日も雲の色もぜんぜんちがって見えてガックリした。カメラの性能もあるんだろうけどこんなんじゃないよなーという感じ。アップするのやめた。
感激したよー綺麗でしょうと語ったりそれを写真で撮ったりしても、自分が感じた同じままは伝わらないんだろうなと思う。なんとも言えんのだけど綺麗とか楽しいとか、そういう曖昧な気持ちと感覚をそのまま伝えられればいいのになー。分かりづらいな…
ことばとか枠におさまったものは人の心に触れる能力に限界がある気がする。自分から離れた時点で、それはもう伝えたかったものと全然違うものになっている可能性がある。伝達手段として完全じゃないからこそ面白いんだろうし、意外とそういうのが伝わるのは全然ちがった方法やタイミングだったりするのかもしれないなーとかどうでもよさそうなことをぐるぐる思った。

洗濯掃除布団を干した後、散歩して美味しいお茶を飲んだ。ひのき花粉を浴びてくしゃみが止まらんわな(罠)!天気のよい春の週末は幸せだ。