先にあげさせてもらった‘ムーミン童話全集’よりいくつかことば紹介させてもらうよ。

あらしなんてなんでもありません。そのあとの日の出をいちだんと美しく見せるのが あらしの意味かもしれません
ムーミンパパの思い出-ムーミンパパ

たいせつなのは 自分のしたいことを自分で知っているってことだよ
ムーミン谷の夏休み-スナフキン

ぼくがいまあの人に会うためにこの山をのぼっているとあの人が知っていてくれたら ぼくはこの山をこえていけるんだがなあ
ムーミン-ムーミン谷の冬

ムーミンたちはおたがいに人のことは心配しないことにしているのです。こうすれば良心を示すことになるし ありったけ自由にしてあげられますからね
ムーミン谷の仲間たち より

あれがほんとにあるのか、あるように見えるだけなのかあなた知ってる?
ものごとってものはみんなとてもあいまいなものよ。まさにそのことがわたしを安心させるんだけれどもね
ムーミン谷の冬-おしゃまさん

どんなことでも自分で見つけださなきゃいけないものよ。そして自分ひとりで それをのりこえるんだわ
おしゃまさん-ムーミン谷の冬

わけもなくつかまえられるような曲ならいくらでもあります。ふんだんにつぎつぎとわいてきます。でもスナフキンはそういう曲は目の前にきてもつかまえないで かって気ままにとんでいかせました。そういうのはだれでもつかまえられる夏の歌ですものね
ムーミン谷の11月 より

自由というものをよく知るミィの他人とのつき合い方は 相手をそういう人だとみとめて好意を持ちながら しかも無関係でいる、というものである。
しかし相手がたすけを必要としている時は、いち早くかけつけたり、それとなく助言したりする。そしてその人がまた生き生きし始めると、たのしそうに見つめるのである。
ミィは頭がよいうえに鋭い観察力をもち、直感的にものごとの本質を見抜く。そして現実を冷静にうけとめる。
ムーミン童話の百科事典-ミィ