製薬会社の社名が軒を連ねる風邪薬コーナーってどうなんだろう。つかみ系キャッチフレーズや「今ならお得!」などセールアピールの書かれたステッカーが多く見られるものの、果たしてどれを選べば何に効くのかまったくわからない。
ということで、薬剤師バッヂを付けたスタッフの方に今の症状を伝え自分の希望(熱を下げたい/副作用がなるだけ少ない)を挙げたうえでおすすめ薬を伺ってみたところ
「うーん、どれがおすすめと言われてもねえ、薬剤見てもらった通りどれも効用はほぼ同じなのでお好みになりますね。まあ好みで選んでもらっていいんじゃないですかねえ」
Oh, 薬剤師さん それはわたしでもわかるし言えるよー…。まあ おすすめ通りパッケージとキャッチフレーズの好みで選んだ自分もおかしいけど、帰宅してちょっとそれはどうなんだろうと感じた。ただの風邪なのでこのお返事で無問題, Everything is OK.ですが、もう少し向き合ってもらいたかったんだなあと。
自分に置き換えてみても同様で、必要とされた時にたとえ少しでも有用な存在となれているかどうか。それを積み重ねているかなあと自分を考えさせられた。居場所はどこなんだかなあなどと冴えない頭でつらつら巡りながら、ひとつひとつに向き合うことの大切さを思い布団と仲よしな夕刻。

大切なのはどれだけ相手を愛するかではなく、相手にとって自分は何かを知ることだ。
(映画『偶然の旅行者』より)

確かに 相手にとって自分は何かを知りそれを受入れることも必要。でもやっぱり愛しますよね。