自分がことばに興味をもつのはおそらくそれが気持ちを表現できるから。どのような状況でどんな心境でどんなふうにどのことばでどう伝えたのか。なぜそうしたのか。なぜそうしたかったのか。なぜそうしなければならなかったのか。軽いことばもそうじゃなくても、つきつめていけばいろんなことがはっきりしそう。ことばはそれを受ける側がいてそれぞれの解釈をもって成り立つもので、そのことによりその人の存在や本質そのものと直結する。受ける側についても同じく。だから強く気持ちを込められた状況や集中して話したり心を傾けて聴いたりできる時はかけがえのない宝物の価値があると思う。ある会話が自分にとって重大な意味や価値として響く相手に会えたことは何にも代え難い。
本当はそうじゃなくてもそう言わざるをえなかったとかことばにすらできないことがある。ことばは心を伝えるに完璧ではない。だからこそ会って 見て伝わる大切さを忘れてはならないし、気持ちが伝わる/伝えるということを考え出すとこれほどおもしろいものはないなあと感じた。