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何年ぶりかに読み終えた。一生読み返す本のひとつ。装丁や挿絵も美しく好き
momoに話をきいてもらった人はどんどん宝物を掴んだように自分を取り戻していく。登場人物それぞれの人生やmomoの温かさや時間を取り戻すために向かっていく冒険の描写がすばらしい。巷にあふれているハック本読むよりよほど心に残ると思うんだけどどうでしょう。
モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)
- 作者: ミヒャエル・エンデ,Michael Ende,大島かおり
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1976/09/24
- メディア: 単行本
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人間はじぶんの時間をどうするかは、じぶんできめなくてはならないからだよ。…時計というのはね、人間ひとりひとりの胸のなかにあるものを、きわめて不完全ながらもまねてかたどったものなのだ。…人間には時間を感じとるために心というものがある。そして、もしその心が時間を感じ取らないようなときには、その時間はないもおなじだ。
本当にそうしたいのなら、待つこともできなくてはいけないね
「もし、あたしの心臓がいつか鼓動をやめてしまったら、どうなるの?」と聞くモモに返したホラの言葉にはぐっとくるよなあ。