デザインの輪郭

デザインの輪郭

職場でおススメしてもらって読んだ。この本に出会えたこと、おススメしてくれた人に感謝したい。「もの」をデザインすることもちろん、生きるそれ自体をデザインとして捉えられており「ふつう」を良しとする繊細なセンサーの端々に感銘を受けた。読むごとに響く章や言葉が盛りだくさん、いつも手元に置いておきたい。

「これだけあればいい」という思いは、生きる上での強さを与えてくれる。
「欲しい」という感情は自分を不安にさせる。
p.272

所有しない,少ない,持たないことは美しいと幾度となく書かれており、その意思は深澤さんがデザインするものに対しても貫かれている。また、経年変化に堪えうる 時を経てなお美しく輝くものへの美に触れられている一節にも感動した。
これは何度も読み返したい本。