忘れた頃に読み返す本がある。とりわけ内容が深く普遍的ですばらしいとかことばが美しくて惚れ惚れする作品の他、読む側の心情次第で印象が違わったり納得感が増す成長本といいましょうか。

旅のラゴス (新潮文庫)

旅のラゴス (新潮文庫)

その本を初めて読んだ時に響いたことって意外に自分の深い所に無自覚に刻み付けられているものだなと感じたりする。それを知った経緯がふと出てきたり、それについて語った誰かのことばが後になってとても親密に感じたり。音楽も同じく。
ほんの些細な感覚の中に「自分のたくさんのそれまで」が詰まっていて、ああぜんぶ繋がってるーと改めて実感した次第。