自由をつくる 自在に生きる (集英社新書)

自由をつくる 自在に生きる (集英社新書)

職場でお借りして読んだ。
著者が生活の端々や考えの一コマを紹介しつつ自由ってどういうこと?について語る感性本。理系アーキテクチャらしい独創的思考から紡ぎ出される自由観だなあと感じた。

自分の思った通りに行動できること。自分の思ったとおりにできること

森さんは若い年で結婚しお子さん達が生まれ つい最近まで大学で建築の教員(国家公務員)をしながら同時に人気作家でもあり、家族職場環境において多くの人と関わりをもってきた人だ。これでもかレベルで自由自在な時間や環境を満喫してきた自由人でないはず。にもかかわらず、思考はびっくりするくらいに自由で 社会や人の「常識」を自分の行動規範に取り込んでいない。突然楽くなって着せ替え人形を収集してみたり(コレクターではないと言い張ってる)書斎もあえて雑然を好み整理整頓しないらしいし 最近は鉄道模型にハマって作家業もお休みしてるみたいだし。他にもそんなエピソードが満載紹介されていて独特なのは好きだけど結構きてる。しかしそれが不思議とやわらかに感じるのはなぜかしら。最終章『やっかいなのは自分による支配』から柔軟な感性で生きている森さんが伝わってくる。
まあなんだ、あれだな「思った通りに行動できる。自分の思うとおりになんでもできる」なんてのは、思うとおりそうすればいいだけのものであるから、時々「うううくるしい」なんて悲しんでるのはただ自己制限しているだけじゃんかね。ということです>わたし。あと、周りが人の考えや行動について制限したりコントロールするのはその人自身そのままを認めていないのと同じことだろう。
2度目読了後 茂木さんの日記 ギャップ・イヤーに触れた。ギャップ・イヤーは茂木さん著書に度々取り上げられていて、目にするたび短期的なmust beやhave toにフォーカスしすぎる自分を思い知らされ この先の人生について再考する機会をもらっている。

感動する脳

感動する脳

この本の最終章にギャップイヤーについての考察が書かれてる。